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2015年 03月 20日
金曜日。画伯は出かけ、ハナちゃんの介護のために会社を休んでます。気持ちよさそうに寝ているハナ子を見ていると、2月後半の出来事が悪夢だったような気がしてきますが、この辺で実際に起こったことをまとめてみたいと思います。
ハナ子、昼から呼吸が苦しそうになった。『はーはー』と言う荒いパンティングが数分続き、しばらく静かになる。これを繰り返した。 2月23日(月) 昨夜は静かになったが、明け方になるとまた、パンティングが始まった。いつもの獣医さんに連れてゆく。 以前からアンドレ先生には咽頭麻痺の手術を勧められていたが、今回のはもっとシリアスなもので、気道の中にできた腫瘍が呼吸を妨げている。2週間前に抜歯した時には、その腫れはなかったので、ここまで急激に大きくなるのは間違いなく悪性の腫瘍との意見であった。 スカボロの緊急病院、TVEH(Toronto Veterinary Emergency Hospital)に移された。ICUの先生には、自力で呼吸するのがどんどん苦しくなっているので、24時間、眠らせて口の中に入れたチューブで酸素を送ることになった。 ハナ子をICUに預けて帰る。『痛みが無いようにしてください』それ以外、何も言えなかった。アンドレ先生にも、この医師にも、安楽死が最良の選択肢となる可能性が高いと言われた。家に帰る道は真っ暗で、暗闇の底に落ちていくような気持ちだった。 2月24日(火) TVEHに戻り、二人の獣医、外科のレイノルズ先生、クリティカル・ケア担当のボルドー先生に話しを聞く。ハナ子は、まだ眠ったままだった。 *喉の腫瘍は非常に大きく、気道のほとんどを塞いでいる。 *できるだけ腫瘍を取ったが、もともとも、小さい犬なので全て除去することはできない。 *腫瘍はサンプルを検査にまわすが、状況から考えて、おそらくガンであろう・・・ と言う話だった。 (1)このまま何もしない。目を覚ましても、呼吸ができなければ、また眠らせて、チューブで酸素を送る。これは実質、安楽死になる。 (2)気管切開し、胸に呼吸のための穴を開ける。これで当面、呼吸はできるようになる。ただし、腫瘍はそのままなので、もしガンであれば、いずれ穴の部分まで転移する。 (3)気道の腫瘍のある部分をまるごと切除する。これは、非常に危険で体に負担が掛かるので、ずっと病院暮らしになる可能性もある。 ひとつひとつの選択肢を聞くたびに、心臓の奥までナイフを差し込まれる気がした。しかし、少しでも長く生きられる気管切開を頼んだ。手術は、その日の夕方すぐに行われた。 2月25日(水) 病院に行く。気管切開の手術はうまく行ったとのこと。ハナ子はまだ、ケージの中で寝ていたが、声をかけると、耳がピクピク動き、顔だけ上げてこちらを見た。 もう目を開けるところを見られないかもしれない・・・・と一度は思ったので、涙が出そうになった。ハナ子は、まだ数日は、ICUでのケアが必要で、ほとんどずっと寝ている。夜中にもう一度ハナ子に会いに行くと、朝よりは表情もはっきりしていた。 2月26日(木) 午後からハナ子に会いに行くと、点滴の針が刺され、鼻からも栄養補給用のチューブをいれらていた。顎から前足の付け根まで手術のために毛を剃られた哀れな姿に泣きたくなった。それでも、飼い主の姿を見るとよろめきながらも立ち上がって、外に出ようとする。着実に力が着いている。 気道から採ったサンプルの分析の結果、癌細胞は見つからなかったと言う報告を聞く。その言い方があまりにあっさりしていたので、力が抜ける。3日前に最善のオプションとして安楽死を進められたのはなんだったんだろう? ハナ子は、まだICUの中だが短い散歩にも出ているとのこと。面会に行くと、必死で起き上がってケージから出ようとする。よほど、家に帰りたいらしい。 ハナ子に、2回会いに行く。胸に空いた穴には糸が見えていて痛々しいけどハナ子は元気で、ご飯も少しずつ食べ始めた。家に帰れる日も近い。 3月1日(日) 面会だけのつもりで病院に行くと、しばらく待たされ、ハナ子が奥から出てきた。今日で退院してよいとのこと、あと、1~2日先と聞いていたので驚いた。 これからの家でのケアのついて説明を受ける。しばらくは、目を放せない日々が続きそう。家では一日数回、傷口を消毒し、シャワー・ルームで湿らせることになる。 それでも、恐ろしいICUから帰ってこれたハナちゃんはシアワセそう。人間も、もしかしたら、もうここにハナちゃんが帰って来れないかもしれないと思ったから、本当に嬉しかったよ。 この1週間は何年も経ったよう長く長く感じた。でもまたこうして、ハナちゃんと暮らせてよかった。まだ、ハナちゃんは集中的なケアが必要で、後処理の手術も残っているけど、感染さえ気をつければ、何年でも元気でいられるとのこと。
by oakburn
| 2015-03-20 07:27
| むかつき日記
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